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2010年11月 1日 (月)

お伽話 丸子の里の梅太郎 第一話

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昔昔、徳川様が日本の国を治めていた頃、東海道丸子の宿のはずれに紅梅の美しく咲く里がありました。
赤梅が谷と呼ばれていました。その里には母親と孝行息子の梅太郎が住んでいました。
槍一筋に忠義で生きた、亡き父親の心を受け継いで毎日野良仕事の合間に武術の鍛錬も欠かさず励んでいました。

天子様がお住まいになられている京の都の公家の家に若菜という美しいお姫様がいらっしゃいました。
たいそう美しい方というので縁談のお話が沢山ありまして、東の常陸の国のお殿様に嫁ぐことになりました。
東国はよく知らない土地なのでお姫様は不安に思いながら京の都を後にしました。

丸子の宿と岡部の宿のちょうど真ん中あたりに、難所で有名な宇津ノ谷峠がありました。
そこには、逆造という山賊が住んで、ここを通る旅人を困らせていました。
なんでも豊臣のお殿様の家来だったとか、甲斐武田の残党とか言われていました。
世の中を逆さに生きてやるとの思いで逆造と名乗り、酒好きで強く、酒造とも取れる名を気に入っていました。
そこで地元の初亀やら磯自慢など、ちょくちょく盗んでおりました。[続く]

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